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AI電話の費用と料金表の見方

AI電話の費用を読むときは、毎月の基本料に何が含まれ、何が追加料金になるかを確かめます。サービスによっては、AIが話す時間、人へ転送する時間、使う番号や追加機能などで利用額が変わります。料金表の金額が「何に対する、どの単位の料金か」を読み、自社の使い方を当てはめます。

ここではAI電話サービスの利用料を扱います。人による電話代行や、受付後の業者連絡・日程調整まで含む委託費は、電話代行の見積もりを比べる方法で整理しています。

AI電話の費用を基本料・利用量・追加機能に分けて読む概念図。実際の金額は示さない

料金表は、固定費と利用量で変わる費用に分ける

料金項目や名称はサービスごとに異なります。次の表を使い、基本料に含まれる項目と追加料金になる項目を確認します。

区分費用と課金条件の例
開始時初期設定、会話の設計、番号の発行・移行、システム接続。契約ごと、番号ごと、作業範囲ごとに確かめる
固定費基本プラン、電話番号、利用者アカウント。月ごと、番号ごと、利用者ごとに確かめる
AI応答AIとの会話、受付件数など。時間・件数、含まれる枠、超過分を確かめる
電話接続受電、発信、担当者への転送、既存回線の転送サービス。通話区間、接続先、時間、回線契約を確かめる
機能・運用SMS、保存容量、記録や連携の機能、設定変更の支援。送信数、容量、オプション、依頼した作業を確かめる

「基本料に含まれる」と「追加費用がかからない」は、対象の範囲まで確認します。たとえば一定量までは含まれていても、超過時に料金が変わる場合があります。無料期間や年払いの割引を使う場合は、終了後の料金や契約期間も同じ条件で比べます。

一つの電話を、課金される区間で見る

既存の会社番号からAI電話へ転送し、必要なときだけ担当者へつなぐ運用を考えてみます。この場合、少なくとも次の区間を確認します。

  1. 既存の会社番号から、AI電話の受付先へつながる区間。
  2. AIが相手と会話する区間。
  3. AIから担当者へつなぎ、人同士で話す区間。

各区間の費用が別々にかかるのか、どこかの料金に含まれるのかは契約によります。元の回線からの転送がいつまで課金対象になるかも含め、事業者ごとに確かめます。課金対象の時間が重なる場合もあるため、三つの区間を互いに独立した時間として計算しないようにしてください。

通信会社へ払う料金とAI電話サービスへ払う料金が分かれる場合もあるため、一社の料金表だけで全額が分かるかを確認します。

実際にミライAIの料金案内では、AIとの会話中と、人へ取り次いだ後で料金区分を分けています。転送後はアプリの利用や文字起こしの有無でも条件が異なります。このような料金体系なら、総通話時間だけでは利用額を計算できません。ミライAIの料金案内

自社の通話記録から、AIが応答する時間と、人へつないだ後の時間を分けて確認します。通話全体の長さだけが残っている場合は、区間ごとの利用量を実測した値としないでください。試用で取得できる記録と、請求明細に使われる区分を提供会社へ確かめます。

「月額」の表示に、必要な契約がすべて含まれるか

AI電話本体の料金に加え、利用に必要な電話サービスやアカウントの契約がある場合があります。NTT東日本の「おまかせAIでんわ」では、ひかりクラウド電話 for Webex Callingの契約が必要です。AIスタートプランと電話サービスの料金、対象回線、番号移行・工事やインターネット接続にかかる費用を合わせて確かめます。料金プラン、機能と利用条件

同サービスの説明は、留守番電話の文字起こし・要約、IVRによる振り分け、履歴や対応メモを中心にしています。「AI電話」という名称が同じでも、会話で症状を聞く受付や、業者への連絡までが含まれるとは限りません。欲しい動作を揃えてから、必要なプランと周辺契約の金額を比べます。

既存の回線や電話設備を使えるかでも、開始時の作業は変わります。現在の番号をそのまま使いたい場合は、番号移行なのか転送なのかを確認し、その方式に必要な費用を見積もりへ入れます。電話の切替を担当する人が決まったら、電話受付の切替手順で現状の契約を整理できます。

自社の利用額を確認するために揃える情報

候補サービスへは、件数に加えて、利用の中身を伝えます。

  • 一定期間の受電数と、そのうちAIへ回す予定の件数。
  • 用件ごとの会話時間と、人へ転送する割合・転送後の時間。
  • 利用する電話番号、担当者の人数、転送先の種類。
  • SMSや記録、システム連携など、必要な機能。
  • 通常時と、問い合わせが増える時期の想定。

まだ分からない数値は、実測した値と分けて「想定」と記載します。現状の有人通話時間が、そのままAIとの会話時間になるとは限りません。試用で、聞き直しや確認を含めた実際の会話時間を見ると、見積もりの前提を具体化できます。

料金表に時間の単価があれば、端数を何秒・何分単位で数えるかを確認します。件数課金なら、短時間で切れた電話や再入電の数え方を確認します。税別・税込、適用プラン、見積もりの有効期限も揃えてください。

機能ごとの消費量を確かめる

「スロット」などの独自単位を使うサービスでは、電話の件数や合計時間を、そのまま請求上の利用量にはできません。使える機能の一覧と、利用時に発生する費用を分けて読みます。

IVRyのスロットFAQは、通話・SMS・AI応答などの利用を共通単位へ換算し、機能によって消費量が異なると説明しています。同社の2026年7月1日利用分以降の消費表では、AI音声対話にタスク、文字起こし・要約に分、SMSに通の単位を用いています。

このような料金を比べる場合は、次の順で照合します。

  1. 機能別の利用量: 使うAI機能、課金対象の時間、送信数を分ける。タスクを電話一件と同じにせず、完了や再試行をどう数えるかも確認する。
  2. 契約の換算率: 適用する料金体系と表の版を確かめ、利用量を共通単位へ換算する。基本料に含む項目は、追加費用として重ねない。
  3. 利用枠と超過分: 月払い・年払い、先に購入する枠の対象期間、使い残し、枠を超えた利用の扱いを確認する。契約した枠と、実際に使った量は分ける。

試用では、通話履歴だけでなく、どの機能の利用量を確認できるかを提供会社へ聞きます。換算率やタスクの数え方が分からない項目を、電話件数から推測して埋めないようにしてください。

実際の料金表と通話記録を照合する

適用される料金表の版と、同じ期間の利用記録を使います。各項目について、料金が発生する対象と利用量を確認してから合算してください。

項目照合すること
固定費プラン・番号・利用者数、適用期間、月途中の開始・変更の扱い
AI応答課金対象の件数・時間・タスク、通話ごとか月合計か、端数処理
接続転送・発信の課金区間、接続先、実利用量、元回線側の料金と重なる範囲
追加機能SMS等の利用量、基本料に含む枠と超過分
合計無料枠・割引・上限、税の扱い、初期費用と継続費用の区別

通話ごとに端数を処理する契約では、一か月の時間を先に合算してから丸めた値と一致するとは限りません。月合計で課金する契約とは計算の順序を分けます。番号や一定量が基本料に含まれている場合は、その部分を追加料金として重ねて足さないようにします。

記録だけでは分からない項目は、単価や利用量を仮の実績で埋めず、提供会社へ確認します。開始月は初期設定等を別枠にし、平常月・利用が増える月の条件と分けて見てください。比較の記入先には、既存の見積比較表を使えます。

料金が増えたとき、何が起きるかまで聞く

同時着信が増えたときに備え、使える回線数と制限も候補ごとに確認します。

利用上限を設定できる場合も、上限に達した後の動作は確認が必要です。受付が止まるのか、留守番電話などへ切り替わるのか、通知だけで利用が続くのかによって、管理会社側の対応が変わります。予算の設定と、電話を受け続けるための運用を一緒に考えます。

前述のミライAIは、設定した利用限度額へ達すると留守番電話へ切り替わると案内しています。この場合は、録音を確認する担当と折り返しの時期も決めます。他社でも同じ動きになると考えず、「上限へ達した後の入居者の電話は、どこが受けるか」を候補ごとに聞いてください。

設定変更や回答資料の更新を自社で行うなら、その作業時間も残ります。外部へ依頼するなら、支援の範囲と費用を確かめます。最後に、サービスの請求額と自社に残る作業を並べると、基本料の安さだけでは見えなかった違いを判断できます。電話と後処理の負担を測る方法で、比較に使う自社の時間を整理できます。

受付から手配・報告まで、任せる仕事を選ぶ

問い合わせの受付・内容整理、物件別FAQ回答から、業者連絡・手配・報告まで。いまの体制に合わせて任せる仕事を選びます。

費用・方針・例外の判断を管理・運営会社に残し、作業と確認の分担を一緒に整理します。