本文へ移動

シェアハウスの清掃分担。定期清掃と日常の片付けを決める

シェアハウスの清掃分担は、「業者に任せるか、住人の当番にするか」だけでは決まりません。定期的に床や水回りを清掃する仕事、使った食器や私物を片付ける仕事、決められた日にごみを出す仕事を分け、誰がいつ行うかを決めます。

運営責任者は、清掃会社への依頼と住人向けの案内を並べ、担当が決まっていない作業と、両方に頼んでいる作業を探してください。物件ごとの場所・利用状況・契約範囲に合わせて、日々の連絡先まで揃えるための整理です。

定期清掃と、使った後の片付けを分けて担当を決める概念図

清掃の方式より先に、作業を分ける

「共用部の清掃をお願いします」とだけ依頼すると、床を掃除する人と、床に置かれた私物を片付ける人の認識が揃いません。場所に加えて、何をする仕事かを書き出します。

以下は、自社の分担を確認するための項目です。頻度や担当は、現在の契約と物件の実態から記入してください。

作業自社で確認すること
床・水回りの清掃対象の階・設備と作業内容、実施日、作業後の確認方法
使用後の片付け食器・調理器具・私物を戻す場所と、使った人へ案内する内容
ごみの処理室内のごみ箱から集める作業と、収集場所へ出す作業の担当・実施日
消耗品の補充在庫の確認、購入、収納・交換を誰が行うか
異常の連絡汚れ、臭い、設備不具合を誰へ知らせ、誰が現地で確認するか

清掃の作業範囲に含まれない私物の移動や、設備の修理を、清掃担当が当然に引き受けるとは考えないようにします。個室内の清掃を頼む場合も、共用部とは分けて範囲と入室条件を確認します。

国土交通省が公開した『シェアハウスガイドブック』13ページも、日常の清掃・ごみ出し・消耗品管理などを挙げ、運営側と入居者の役割分担を決める重要性を説明しています。過去のガイドの業務整理を参照しており、表の頻度や担当を一律に定めるものではありません。

定期清掃と住人の片付けを併用する

定期清掃を入れても、次の訪問まで誰も片付けなくてよいとは限りません。自社スタッフ・清掃会社が定期的に行う作業と、住人が使った後に行う作業を、別々に案内します。

SHARE HOUSE180°の公式FAQは、共用スペースを専門業者が定期清掃し、そのうえで、使った物を戻す・汚したらきれいにするルールを案内しています。個室は住人自身が管理する説明です。

コモンシェアの公式FAQは、共用部の清掃スタッフを月1回派遣し、住人にも美化への協力を求めています。ごみ出しは原則当番なしとし、協力が得られない物件では当番制にするという別の説明があります。これは当該社の運用であり、自社も月1回で足りる、当番を置けば解決するという根拠にはなりません。

清掃を外注するなら、作業内容、訪問の予定、報告方法、追加依頼の条件を候補へ同じ形で伝えます。自社スタッフが行うなら、通常の訪問日に何を終え、どこまでを報告するかを決めます。住人が担う作業は、物件のルールとして、場所・方法・道具・できないときの連絡先まで説明できるかを確かめてください。

住人向けには「清掃あり」の一語だけで済ませず、定期清掃に含む作業と、日常の片付け・ごみ出しで求めることを揃えます。内見時の説明、入居案内、館内の掲示、問い合わせへの回答が一致しているかも確認します。物件別のルール案内と例外対応では、確認済みの回答と、許可が必要な相談を分けています。

担当不在の日と、範囲外の依頼を決める

担当者が休む日、清掃会社が訪問できない日、住人の当番が難しい日は、誰へ連絡すればよいかを決めます。連絡を受けた人が、代わりの担当と予定を確認し、影響する住人へ知らせるところまで持てるかを確かめてください。

既存の物件を一つ選び、次の三つを担当者に確認します。

  • 次の定期清掃が実施できないとき、代行か日程変更を決める人は誰か。
  • ごみ出しや日常の片付けが行われていないとき、誰が状況を確認し、必要な作業を頼むか。
  • 私物の移動、臨時の清掃、設備修理など、通常範囲を超える依頼を誰が承認するか。

入居者から汚れの連絡を受けても、誰かの当番忘れや清掃会社の不備と先に決めないようにします。場所、見た日時、どの状態に困っているかを聞き、前の作業記録と照合します。追加費用が必要な作業は、承認担当へ条件を確認してから依頼します。

住人の私物で清掃できなかった場合は、作業できた範囲と残った場所を報告してもらいます。運営側が物の持ち主や現行ルールを確認し、本人への連絡と再清掃の要否を判断します。持ち主を確認できていない物を、清掃担当の判断で処分する手順にはしません。

作業報告と指摘から、分担を見直す

開始後は、清掃を実施した記録と、住人からの連絡を同じ場所・時点で照合します。清掃直後に汚れが残るのか、次の訪問までに汚れるのか、範囲外の片付けが残るのかで、見直す内容が変わります。

作業方法や範囲の確認で足りるなら、発注内容と報告方法を直します。訪問間隔を変えるなら、利用状況、費用、担当の確保を確認します。住人への案内が食い違っているなら、ルールの原本と受付の回答を揃えます。苦情の件数だけを理由に、清掃回数や住人の負担を増やさないようにします。

虫を見たという連絡があれば、清掃の追加依頼だけで終えず、害虫の申告と専門調査の進め方へつなぎます。発見した場所と時点を残し、運営責任者が調査の必要性と依頼先を確認します。

清掃後の指摘と再対応を追うときは、清掃報告の照合と残件の管理へ進めます。補充の仕事は消耗品の欠品と二重発注を防ぐ方法で、費用の見直しは共益費を検討する際の確認で詳しく扱います。

テマトクに問い合わせの聞き取りや関係先への確認連絡を任せる場合も、清掃の実施、追加費用、ルールの変更を決める担当は別に揃えます。シェアハウスの部分委託で、任せる作業と自社に残す判断を確認できます。

受付から手配・報告まで、任せる仕事を選ぶ

問い合わせの受付・内容整理、物件別FAQ回答から、業者連絡・手配・報告まで。いまの体制に合わせて任せる仕事を選びます。

費用・方針・例外の判断を管理・運営会社に残し、作業と確認の分担を一緒に整理します。