本文へ移動

マンスリーのスマートロック。導入前に試すこと

マンスリーにスマートロックを導入するなら、鍵を渡しに行く回数だけでなく、入居者が替わるときや日程が変わるときの作業も確かめます。管理画面で設定を変えても、客室の錠前への反映や、本人への案内まで終わっているとは限らないためです。

比較するのは機器だけではありません。扉の条件、予約情報とのつながり、電池交換、入室できないときの現地担当まで含めて、自社の物件で続けられる方法を選びます。

スマートロックの選定で扉と機器、延長と入居者交代の設定を試す図

減らしたい鍵の仕事を先に決める

配送、現地での番号変更、利用者交代の鍵の受け渡しを減らす場合でも、案内の到達、機器への設定反映、旧利用者の権限終了は確認する担当が必要。

今の鍵管理で、どの作業に時間がかかっているかを並べます。配送と返却の確認、現地でのキーボックスの番号変更、紛失時の手配、入居日変更後の案内では、必要な機能と残る仕事が異なります。

RemoteLOCKによる2025年7月10日時点のIN THE HOODの取材では、民泊とマンスリー賃貸を併用する運営者が、離れた物件での番号変更や物理鍵の紛失を課題として挙げています。既存のAirHostとの連携も採用理由です。これは同社の運営条件での選定例であり、自社にも同じ機器構成や効果が当てはまるとは限りません。

今の負担導入候補で試すこと導入後も担当を決めること
鍵の配送・受取確認本人が利用する方法で案内を開き、入室できるか案内が届かない人への連絡
現地での番号変更利用期間と対象の扉を設定し、実機へ反映できるか反映されない場合の確認
利用者の交代旧利用者と新利用者の権限を別に扱えるか交代を確定する運営判断
紛失や機器の不具合承認済みの代替手段を取れるか本人確認、現地の対応と報告

物理鍵を継続する選択肢も含めて、現在の費用と仕事を比べます。「スマートロックを入れる」ことより、どの負担を減らし、どの現地作業を残すかが決まっている方が、候補の説明を判断しやすくなります。

共用玄関と部屋の扉を別に確認する

導入時は建物の共用玄関の入場方法と権限、客室扉の錠前や施工・利用方法、通信や電池と現地対応の担当を別に確認する。

客室に電子錠を取り付けても、建物の共用玄関を通れなければ入居できません。建物入口、客室、清掃や設備担当が入る場所を分け、必要な権限を確認します。

導入候補には、扉や既存の錠前を現地で見てもらいます。寸法や開閉の方式、雨の当たり方、施工の許可、退去時の原状復帰、通信環境など、機器によって条件が異なるためです。RemoteLOCKのFAQでも、機種ごとの施工条件や原状復帰、電池切れ時の方法が分けて案内されています。

解錠できることと、閉めた後に確実に施錠されることも試します。同FAQでは500iをタイマー式の簡易オートロックとし、半ドアに注意が必要と説明しています。採用機種と実際の扉で、入居者が開閉する操作、扉の閉まり方、施錠を確認する方法を見ます。

現地調査の打ち合わせには、次の情報を持ち込みます。

対象伝える情報
建物と扉共用玄関・客室の別、扉と錠前の写真、施工許可の確認先
利用する人入居者、清掃担当、設備業者、運営担当の入る範囲
入居者の操作暗証番号、カード、アプリなど、採用する方式と案内言語
維持管理電池交換、通信機器、点検、故障時の連絡先と訪問可能な人
費用本体、施工、月額利用、連携、保守、撤去の条件

機器の管理権限を持つ人と、入居者からの電話を受ける人を分け、どの情報を参照できるかを決めます。

延長と入居者交代を実機で試す

通常の入居に加え、自社の予約台帳で日程変更を試す対象を選びます。現在の契約終了と鍵の有効期限、希望する延長期間、次の予約、清掃・点検の予定を照合します。延長の希望を受けた時点で鍵の期限を伸ばさず、運営担当が可否を決めます。

延長が認められた試験用の記録では、次の結果を別々に確認します。

確認先試験の結果
予約台帳承認された部屋・利用期間へ更新され、次の予約・整備と重ならないか
鍵の設定変更後の有効期間が、対象の錠前へ反映されたか
本人案内変更後に使う方法と期間が本人へ届き、旧案内と区別できるか

操作が完了した画面だけで、実機へ反映されたとは判断しません。旧利用期間の境界と変更後の境界を、採用機種が案内する試験方法で確認します。

法人契約の入居者が交代する場合は、次の順で確認できます。

  1. 運営担当が、対象の契約・部屋・交代日時を確定する。
  2. 権限のある担当が、旧利用者の終了と新利用者の開始を設定する。
  3. 対象の扉へ設定が反映されたことを、候補の確認方法に沿って確かめる。
  4. 新しい利用者へ案内を届け、旧案内の扱いを確認する。

通信が切れた状態でも試します。RemoteLOCKのFAQでは、設定済みの番号は使えますが、切断中に発行した番号や設定は再接続まで本体へ反映されないと説明しています。旧利用者の番号を終了する変更も含め、管理画面の更新後に本体で何を確認できるかを聞きます。長時間の切断後には現地での再設定が必要な場合もあるため、採用機種と連携方式で再接続までの担当を確かめます。

入居者交代の受付情報は法人契約の利用者変更、変更後の担当間の連絡は予約変更の引き継ぎに揃えます。

不具合に対応する人まで含めて選ぶ

入居者の申告を受付から設定の確認担当へ渡し、必要なら現地担当へ確認をつなぐ。現地から対応結果と残件を受けた受付が、本人へ結果と次の連絡を返す。

入居者から「入れない」と連絡が来たとき、受付は、共用玄関か客室か、案内を開けているか、どの操作で止まるかを確認します。その情報を、設定を調べる人や現地へ行く人につなげます。

場面導入時に決めること
案内が見当たらない送付記録と本人への到達を、誰が確認するか
日程変更後に入れない予約情報、利用期間、機器への反映を、誰が照合するか
電池の残量通知が来る誰が交換し、交換した結果をどこへ残すか
通信や錠前に不具合があるメーカーへの照会、現地対応、承認済みの代替手段をどう進めるか

製品のサポート窓口があることと、夜間に自社物件へ人が来られることは別の条件です。受付時間、訪問地域、現地作業の費用、入室の承認者を確かめます。非常時の操作は、機種の手順と運営側の確認を経て案内し、電話を受けた人の判断で解錠情報を広げない運用にします。

試用を終えるときは、鍵の受け渡しが減ったかに加え、設定待ちや入室不可の用件を誰が解消したかを見ます。普段の担当者がいなくても同じ手順で続けられれば、導入後の体制を具体的に評価できます。

選定後の案内は鍵の情報を本人へ届ける手順へ進んでください。テマトクには、入室に関する問い合わせ受付、確認済みの案内、現地担当や業者への連絡と報告について相談できます。

受付から手配・報告まで、任せる仕事を選ぶ

問い合わせの受付・内容整理、物件別FAQ回答から、業者連絡・手配・報告まで。いまの体制に合わせて任せる仕事を選びます。

費用・方針・例外の判断を管理・運営会社に残し、作業と確認の分担を一緒に整理します。