本文へ移動

シェアハウス管理システムの選び方

シェアハウスの管理システムは、何を管理するために入れるかで選びます。予約を受けたいのか、契約と入金を揃えたいのか、共用部の問い合わせを引き継ぎたいのか。それぞれ必要な機能も、試す一件も違います。

「シェアハウス対応」という名称だけでは、自社の賃貸借契約や請求、入居者対応まで使えるかは分かりません。いま使う台帳を起点に、足りない仕事と情報の受け渡しを確認します。

シェアハウスの困りごとを予約、契約・入金、日常対応の三領域へ分ける図

予約、契約・請求、日常対応のどこが詰まるかを見る

困っている仕事比べる対象実演してほしいこと
内見・短期利用の予約予約受付の仕組み空き枠、受付、変更、取消の反映
契約・入金の照合賃貸管理・請求の仕組み契約期間、請求先、対象月、入金の対応付け
問い合わせの引継ぎ案件管理・入居者窓口ハウス・設備・担当・返答待ちの共有
共用部の作業依頼作業管理や連絡委託依頼の受領、現地結果、残件

清掃の作業範囲や担当自体が決まっていなければ、先に定期清掃と日常の片付けの分担を整理します。ソフトに登録する仕事と、現地で実施する人を合わせて選ぶためです。

RESERVAのシェアハウス向けページは、宿泊予約、事前決済、利用者情報を説明しています。予約の仕組みを探す材料になりますが、月々の賃貸借契約や家賃管理まで揃うと推定せず、自社の契約方式で使える範囲を確かめます。

入居者とのやり取りを整えたい場合は、いい生活Homeの公式機能のように、写真・動画、共通テンプレート、カテゴリ別自動返信、内部メモを持つアプリも候補になります。今の仕組みで使える機能と、自社で運用している設定を確認します。機能があるだけで、物件別の資料更新や業者への確認連絡を誰が行うかまで決まるわけではありません。

一方、サイボウズのサンカクシャ取材は、居住支援での情報共有を扱っています。商業シェアハウスと事業目的は違いますが、誰がどの情報を見て動くかを整理する例として読めます。

同じ「管理システム」の比較に、宿泊予約を中心とする製品と、請求・入金を中心とする製品を並べても結論を出しにくくなります。まず不足している仕事に合う候補を選び、その製品が受け持たない仕事を今の台帳や窓口とどうつなぐかを比べます。

部屋と契約、入居する人を一件でたどる

物件の部屋に人を登録できるだけでは、退去や部屋移動の後に古い請求・相談を探せない場合があります。現在の入居者と、過去の契約を分けて辿れるかを見ます。

自社の入退去や部屋移動の記録を一件選び、次の対応を試験用のデータで照合します。

対象試すこと
部屋現在の入居者が替わっても、元の契約・相談へ戻れるか
契約元と新しい契約の期間、法人契約者と住む人を区別できるか
請求利用期間と請求書、支払者、入金を正しい契約へ対応させられるか
相談記録退去や移動後も、元の部屋・設備の残件と、本人への約束を追えるか

現在の部屋だけを起点に集計せず、契約が替わった前後を辿ります。法人が契約者で社員が住む場合も、請求先と相談する本人は別です。

BeGoodJapanの公開取材では、バーチャル口座に入った金額を請求へ自動で対応付ける処理を、自社向けのデモで確かめた経緯が紹介されています。部屋を移った人の旧契約への入金や、法人名義の支払いも、自社で使う条件の試験データで照合します。詳しい試用項目は請求・入金管理で扱っています。

共用部の問い合わせと、権限の違いを試す

元の担当が申告・依頼・返答と本人への約束を残し、代理担当が原文と未完了の仕事を確認する。同じ記録へ次の連絡と結果を戻せるかを試す。

共用洗濯機の故障なら、連絡した人の部屋だけに設備を結び付けず、ハウス・設置場所・対象機器を特定する必要があります。複数人から同じ連絡が届いた場合に、一つの案件へまとめ、各人へ何を返したかを追えるかを試します。

閲覧範囲も一緒に確認します。清掃担当が必要なのは作業内容と入室・現地の条件で、契約書や入金明細の全体ではないかもしれません。担当別の見え方、退職者の権限停止、訂正履歴、必要なデータの出力を実演してもらいます。

デモでは通常の処理だけで終えず、担当が休んだ一件、誤って別ハウスへ登録した一件、同じ連絡が重複した一件を扱います。機能の説明より、どこで誰が直せるかが分かります。

自社の未完了案件を、担当者が不在でも別の担当へ引き継げるか試します。代理担当が、元の申告、依頼先と依頼内容、返答、本人へ伝えた予定を開き、次に誰へ連絡するかを選べるか確認します。必要な原文を参照できるか、相手が依頼を受け取ったかも見ます。

既存アプリの内部メモや履歴で続けられるなら、その記録を使います。別の作業台帳が必要な場合も、同じ状況を二か所へ手入力することを前提にせず、どちらを現在の状態とするか、何を参照でつなぐかを決めます。完了後の写真だけでは判断できない残件は、確認する相手と次の時点を残してください。

一つの仕事で試し、残る作業も含めて費用を比べる

対象を決める:一ハウス・一業務。通常と例外:入替え・重複・不在。費用を比べる:設定と残る手作業。

管理システム試用表(CSV)

一ハウス・一業務を選び、現在の運用と候補A・Bを同じ15項目で比べる4列の票です。候補の欄には製品名を付け、同じ条件の一件を試した結果と、確認した画面や記録への参照を残します。説明を聞いた段階と、実演で確認した結果を区別してください。

未確認の項目には「未確認」と、次に確かめる担当・予定を残します。機能がないと確定した場合と、まだ試していない場合を同じ空欄で扱わないためです。費用は基本料に加え、設定、連携、決済、追加ユーザー、出力・解約時の条件を揃えて比べます。

Excelの取込設定が出た場合は、文字コードをUTF-8、区切りをカンマにし、連続した区切り文字をまとめる設定を外します。CSVは列幅や折り返しを保存しないため、結果を記入する際は読みやすい幅と折り返しへ調整してください。

自社の台帳を全部移す前に、一ハウス・一業務で試し、日々使う担当が結果を確認します。試用後は「未入金が一覧に出た」だけで終わらせず、「経理が照合結果を戻し、窓口が本人へ回答できた」まで記入します。契約の更新をどこで行い、変更が他の画面へいつ反映されるかも確かめれば、二重入力や古い情報での回答が残る箇所を判断できます。

問い合わせが多くても、記録する場所が足りないのか、業者の返答を追う人が足りないのかで対処は変わります。ソフトで一覧を作れるようになった後も、誰が相手へ連絡して結果を戻すかは必要です。

テマトクには、今の管理システムを使いながら任せたい受付・案内・確認連絡・手配について相談できます。不足している記録機能と、担当者が引き受けきれない作業を整理し、ソフトの見直しと部分委託を組み合わせて検討できます。

受付から手配・報告まで、任せる仕事を選ぶ

問い合わせの受付・内容整理、物件別FAQ回答から、業者連絡・手配・報告まで。いまの体制に合わせて任せる仕事を選びます。

費用・方針・例外の判断を管理・運営会社に残し、作業と確認の分担を一緒に整理します。