故障の申告と、確認できた状況をそろえる
物件・部屋・設備、症状、いつから使えないか、生活への影響、すでに連絡した先や実施した対応を確認します。給湯器なら、浴室だけでお湯が出ないのか、台所も含めて使えないのかを聞きます。入居者が気付いた日時、管理会社へ連絡した日時、業者が確認した日時を分け、連絡を受けた日をそのまま故障の開始日にしないようにします。
原因は入居者の推測と業者の確認を分けます。危険がある場合は管理側の緊急手順や専門担当へつなぎ、補償の確認を待たずに対応します。
修理の訪問日が決まっても、それまでの利用状況や希望する対応が未確認なら、別の残件として持ちます。修繕受付の確認項目と同じ案件番号でつなげると、窓口が変わっても経過を追えます。
費用負担・賃料減額・追加支出を分けて聞く
民法611条は、借主に責任のない事情で借りた物の一部を使用・収益できなくなった場合、その部分の割合に応じて賃料が減額されると定めています。この要件に当たる場合の減額は、貸主の好意による対応とは異なります。
一方、故障名だけで減額率や対象期間が決まるわけではありません。国土交通省の賃貸住宅標準契約書Q&A・問18は、減額割合・期間・方法などを協議する考え方を示しています。管理責任者は契約時期と契約内容、実際に使えなかった範囲・期間、原因を確認し、貸主と入居者の協議へつなぎます。入浴代などの追加支出は、賃料減額と分けて負担の要否を検討します。
修理費の確認には、原因の調査結果と見積もりを添えます。代替の設備やサービスを希望している場合は、必要な内容と時点も聞きます。
領収書を受け取ったら、支出日・内容・金額を希望する負担と結びつけて記録します。資料がそろっていない段階でも修理と相談の受付を進め、追加で必要な資料は判断担当から具体的に案内します。目安表の率を使う場合も、対象の設備や使えない状況が今回の案件に合うかを確かめます。
判断担当へ、未確認事項と返答先を渡す
実際の受付記録と契約・修理の資料から、次を一件にそろえます。相手の申告、資料で照合できたこと、まだ分からないことを分けてください。
| 項目 | 判断担当へ渡すこと |
|---|---|
| 使用状況 | 使えない設備と範囲、気付いた日時、受付日時、使える部分と生活への影響 |
| 修理 | 点検・修理の依頼範囲、業者の引受け、訪問予定、復旧見通しの確認状態 |
| 賃料 | 使用できない範囲と期間、原因の確認状態、契約時期・条項、本人からの相談内容 |
| 支出 | 負担を求める費目、支出日・内容・金額、領収書等の受領・未受領 |
| 返答 | 貸主との協議・社内承認・専門家照会の担当、本人への次の連絡予定 |
時点が不明な項目を、受付日や業者の訪問日で埋めないようにします。復旧予定も、確認を依頼した段階と回答が来た段階を分け、本人への案内に使える見込みか確かめます。
本人へは、確認できた修理の状況と、賃料・支出の相談を受けたことを分けて伝えます。まだ答えが出ていない項目は、回答する担当と次の連絡予定を示してください。費用の回答が出るまで修理の日程調整を止めるのではなく、それぞれの担当へ並行して確認します。
回答した内容と、修理完了を別に確認する
回答が決まったら、確認・協議した相手、対象の費目・期間・金額、精算方法、本人へ伝えた内容を残します。使えない期間が延びた場合や、修理後も同じ症状が続く場合は、その経過を責任者へ戻します。業者の作業終了日と、入居者が設備を使えるようになった日時も分けて確かめます。
費用・補償相談の確認表(CSV)は、一件を縦に記入する3列の票です。使えない範囲と日時、修理の予定、賃料・支出それぞれの相談と回答を残せます。修理の経過は業者手配の流れ、貸主への連絡はオーナー報告を参照してください。テマトクには聞き取り、状況確認、関係先への連絡と経過の報告を任せられます。今の修繕受付からご相談ください。
受付から手配・報告まで、任せる仕事を選ぶ
問い合わせの受付・内容整理、物件別FAQ回答から、業者連絡・手配・報告まで。いまの体制に合わせて任せる仕事を選びます。
費用・方針・例外の判断を管理・運営会社に残し、作業と確認の分担を一緒に整理します。
